学校概要
校訓 「生きる喜び」 「生きる力」
(1)「生きる喜び」
変化が激しく予測困難な時代において、自立し社会に参加・貢献するには、様々な学習活動や生活体験を通して、自分の内面や外界に「生きる喜び」をつくることが大切である。児童生徒は、物事に対して知的好奇心や興味関心を抱き、主体的に課題を解決する経験を通して、成就感や喜びを味わう。また、社会に広く向き合い、多様な他者の考えを尊重して共に協働することで、よりよい人間関係を築くとともに他者を思いやる心を育んでいく。このようにして「生きる喜び」を児童生徒一人一人がつくり、それを原動力として意欲的な生活を送ることで、自己実現に向けて精一杯取り組んでほしい。
(2)「生きる力」
変化が激しく予測困難な時代において、自分のよさや可能性を肯定的に捉え、個々の特性と発達に即した「生きる力」を身に付けることが必要である。児童生徒は、様々な学習活動や生活体験を通して、自己を育みながら、生きるために必要な資質・能力を身に付けていく。さらに、様々な課題に対して、ものの見方・考え方を働かせて自己選択・自己決定するとともに、自分の考えや行動を客観的に理解する力を身に付けていく。このようにして「生きる力」を児童生徒一人一人が身に付け、それを活かして自分の生き方を自己選択・決定しながら生涯を通して豊かな生活を送ってほしい。
学校教育目標
児童生徒一人一人に応じた適切で効果的な指導を通して「生きる喜び」を抱きながら、「生きる力」を身に付け、生涯を通じて自分の生き方を自己選択・自己決定して社会に参加・貢献し、豊かな生活を送ろうとする人間の育成を目指す。
各部教育目標
小学部【意欲づくり】
身近な人や物と関わる中で自分に気づき、自分なりに考え、自分から行動しようとする意欲を育てる。
- 言葉や数などの基礎的・基本的な力を身に付けるとともに、身近なことへの興味関心を広げる。
- 友達や教師との関わりを広げ、協力する態度を身に付ける。
- 基本的な生活習慣を身に付けるとともに、元気に体を動かすことを通して、健康で丈夫な体を育む。
中学部【基盤づくり】
仲間とともに、いろいろなことにチャレンジし、自分の成長を実感することを通して、社会参加の基盤となる力を高める。
- 日常生活や社会生活で活用できる知識や技能の習得を図るとともに、自ら主体的に学ぼうとする意欲をもつ。
- 自分のよさに気づき、仲間と協力していろいろなことにチャレンジする態度を身に付ける。
- 生活習慣を確立し、身体の成長を受け入れながらたくましく生きるための体力や精神力を養う。
高等部【主体づくり】
社会を生きる主体として、自分の生き方・在り方を考え、自ら選択・決定する過程を通して、自立的な生活・社会参加を目指す。
- 社会で活躍するために必要な知識や技能を習得し、多様な人々と協働するための表現力を身に付ける。
- 社会のルールやマナーを守り、自分も他の人々も大切にしながら生きるために主体的な判断力と行動力を身に付ける。
- 生涯にわたり、健康に生きるための体力と生活習慣を理解し、自己管理する力を高める。
学校経営目標
- 児童生徒一人一人の障害特性、教育的ニーズ等に応じた適切で効果的な指導を実践する。
- 「主体的・対話的で深い学び」のある授業づくりと授業改善を実践する
- 児童生徒の実態に即した分かりやすい教育課程の編成に努めるとともに、学校組織が一体となったカリキュラム・マネジメントにより教育課程の改善を実践する。
- 児童生徒一人一人のキャリア発達を促し、自己選択・自己決定による進路実現に向けた進路学習を実践する。
- 特別支援教育の将来を担う人材の育成のため、理論と実践が往還した教育実習を実践する。
- 生涯を通じて共生社会に参加・貢献するために必要な現代的諸課題に対応した指導を実践する。
- 教育実践や研究成果等の発信をするとともに、附属学校の特色を生かした特別支援教育のセンターとしての機能を発揮し、特別支援教育の充実・発展に貢献する。
- 安全・安心な学習環境の整備や豊かな心を育てる学校環境づくりに努める。
- 附属学校の教員として、研修に励み、特別支援教育に関わる高度な専門性の向上に努める。
- 全ての教職員が融和協力するとともに互いに律し合う関係を築くことで、不祥事のない働きやすい職場づくりを推進する。
- 限られた予算の有効的な執行に努め、保護者や地域の信頼に応える学校運営を行う。
教育課程
教育課程の全体構造については、こちらをクリックしてください。
沿革
昭和41年4月1日 | 附属小学校に特殊学級1学級設置 |
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昭和41年10月5日 | 長崎大学教育学部プール横に校舎1教室で授業開始 |
昭和42年4月1日 | 附属小学校に特殊学級1学級増設 計2学級 |
昭和43年4月1日 | 附属中学校に特殊学級1学級設置 |
昭和44年4月1日 | 附属中学校に特殊学級増設 計2学級 長崎大学教育学部附属小中学校柳谷校舎と称する |
昭和46年4月1日 | 長崎大学教育学部附属養護学校として開校 学級数 小学部3 中学部3 計6学級 |
昭和47年4月1日 | 高等部設置 学級数 小学部3 中学部3 高等部1 計7学級 |
昭和48年4月1日 | 高等部1学級増設 学級数 小学部3 中学部3 高等部2 計8学級 |
昭和49年4月1日 | 高等部1学級増設 学級数 小学部3 中学部3 高等部3 計9学級 |
平成元年4月15日 | 校歌制定記念式典を挙行 |
平成3年10月26日 | 創立20周年記念式典・祝賀会挙行 |
平成9年4月1日 | 教育相談開始 |
平成10年4月1日 | 幼児教育相談室開設 介護等体験(参加観察実習)開始 |
平成16年4月1日 | 国立大学法人法により、国立大学法人長崎大学が長崎大学教育学部附属養護学校を設置 |
平成19年4月1日 | 長崎大学教育学部附属特別支援学校に校名変更 |
平成24年8月7日 | 附属特別支援学校校舎改修工事着工(25.4.30完工) |
平成29年4月1日 | 校訓「生きる喜び 生きる力」を制定 |
教育実習
教育実習の意義
長崎大学教育学部における教育実習の位置付けを踏まえ、教育実習の意義を次のように捉えている。
- 大学で習得した教育に関する理論と学習指導や生活指導に関する知識・技能を実践的に応用し、更に教育を科学的に研究する能力を、具体的経験を通して集中的に発展させる課程である。
- 教職についての直接的実践的体験を通して、現場で役立つ指導上の知識や技能を習得し、教師としての資質と能力の向上、特に愛情や使命感の育成に資するものである。
- 教員志願の学生が、教員の仕事の実際に触れてみて、自らの教職への意志と適正とを改めて再確認するための機会を提供するものである。
目標
- 教員の勤務や仕事について理解し、学校教育における教員の役割について体験的、総合的に理解する。
- 教員として、児童生徒の指導に必要な、より実践的で専門的な知識と技能を習得する。
- 教育実践上の研究方法や研究態度を習得する。
実習の概要
- 実地授業(学習指導)
・主免の実習生は、2回学習指導案を作成して、実地授業を行う。
・卒業要件外(副免)の実習生は、1回学習指導案を作成して、実地授業を行う。 - 一日担任(生活指導・学級経営)
・主免の実習生は、2回以上全日の学級経営を行う。
・卒業要件外(副免)の実習生は、1回の全日の学級経営を行う。 - 研究会
・実地授業の後、授業研究の反省会を行う。
・主免実習生は研究授業を行い、授業研究会を行う。


校歌

校章について
校章のいわれ
わたしたち全員の団結と推進力とを象徴したものです。
また、児童生徒個人個人には、求心的に絶えず自己を知ると同時に、積極的にいろいろな困難点を乗り越えて、遠心的に発展する意欲を持たせたいと念頭においたものです。
デザインの形成としては、合理的で力動的なスクリューの様子、形態に花弁の様なやさしい心情をかねそなえた表現にしたものです。

初代校長 中島 三雄 氏(長崎大学名誉教授)のデザインによる